私、市内の高等学校の学校医です。

突然、何をと思うかもしれませんが、今年は例年と異なり、普通じゃないのです。

とにかく、学生さんのインフルエンザ関係の対応が無い!例年、何度も学級閉鎖などの対応があるのですが。

これは、暖冬の影響もあり、また、新型コロナウィルス対策でうがい手洗い、マスク装用の方が増えたこともあるのではないかと思います。

 

そんな、学校医の存在感が薄い今季ですが、学校保健・学校医研修会に行って参りました。

今回のテーマは「電子メディアの子どもへの影響」で、九州大学小児科の臨床教授でもあり、九州医療センター小児科医長でもある佐藤先生の講演でした。

スマートフォンや電子タブレット、テレビゲームなんかって、漠然と悪影響がありそうな気がしているけど、とはいえ都市伝説のように見なしているところもあって、なんだかんだ子供も使うものだよね、って思っていました。

何なら、赤ちゃんでスマートフォンを捜査しているニュースなんかを見て、賢い賢い、と感心していました。

 

先生からお示しいただいたデータによると、スマートフォンを一定時間使用した子供たちの学力低下が著しいことが良く分かりました。また、赤ちゃんに与えた場合、これを電子おしゃぶりなんて言うらしいですが、大事なコミュニケーションを学ぶ時期に他人が介在しないせいで、愛着障害や自制心の発達へ悪影響が出るようです。

確かに、先日、WHOが「ゲーム障害」を新疾患として登録しましたね。本質的には、ゲーム依存症などの結果で起きてくる問題ですが、これには、ゲームのみならず、長時間のスマートフォン操作なども含まれ得ますし、言い換えると長時間のゲームやスマートフォン操作をしていると、脳の機能が低下して思考力全体も低下する、ということみたいですね。

 

少なくとも、スマートフォンを使えば使うほど、赤ちゃん時代は人格形成に問題が生じ、注意欠陥障害なども起こしやすくなる。学童学生時代は、成績が下がり、いじめの助長する可能性があり、成人後に高血圧や肥満などの生活習慣病にかかる危険を上げる。

大まかにまとめると、こんな感じのようです。

もちろん反対の意見もあります。多くは、ゲーム業界発信のようですが、今後も何が正しいのか、動向を見守っていきたいと思います。

 

↑先生主催のNPO法人が作成したパンフレットです。

かなり詳しく書いてある本(とのことです。まだ読んでいませんので、読んでみようと思います)。前作もかなり充実しているようです。

電子オリジナル版・・・ほんの帯の左下のあたりに大書してありますね。

しかし、スマホの危険性を、サイズを大きくしただけのタブレットで勉強するって、なんだか矛盾を感じるのは僕だけでしょうか・・・