天気の子。新海誠監督の新作。早速観てきました。

とりあえずの感想です。前作、『君の名は。』に比べると、もしかしたら、あれ程はヒットしないかもしれません。でも、間違いなく名作。

実は、私、新海監督のファン歴はそこそこあります。

最初は、2004年か2005年の頃。実は、最初の出会いはあんまりはっきりしないんです。大学6年生の時、医師国家試験の勉強の合間、週に1度、近くのDVDショップにレンタルに行き、映画を見るのが楽しみでした。その時だったでしょうか。もしくは、研修医1年目の時、休みがない中で気分転換だったのかもしれません。ただ、出会った瞬間のシチュエーションはすごく鮮明な記憶なんです。

とにかく、偶然でした。日頃、アニメを見る習慣がなくなっていた僕が、DVDショップの一番下の段の端から3枚目にひっそりとあったDVDを手に取ったのは。

『ほしのこえ』

これ、タイトルなわけですが、新海監督がたった一人で作り上げたアニメーション映画です。衝撃。何度も繰り返し観ましたね。

離れていく二人の距離が、さらに時間という圧倒的な壁を伴って絶望的なまでに広がっていく。だからこそ、振り絞るようにして伝えたい想い。テクノロジーの進歩で、こんなに互いのコミュニケーションが取りやすくなった今だからこそ、強く響く名作。

あ、ついついやってしまいました、誰にも求められない一人評論家。いけませんね。戻ります。

この『ほしのこえ』に出会って数か月後だったか、『雲のむこう、約束の場所』に出会いました。新海監督の次の作品です。これで、完全に新海監督の名前がインプットされました。そして、私の人生の1本。『秒速5センチメートル』

最初に観た日。自宅で一人でした。最初の約30秒。満開の桜と花吹雪。画面から溢れんばかりの美しさとわずかな切なさが、静かな電撃となって僕を打ち付けました。意図せずに涙がこぼれました。

それから私は、勝手に新海監督の布教活動を始めました。興味がありそうな人を集めては、自宅で上映会です。

以降、『言の葉の庭』『君の名は。』と目覚ましいスピードで名作を発表し、あっという間に世界の新海誠に昇っていく様は、ファンとしては心から嬉しく誇らしかったです。(ちなみに、『星を追う子ども』という作品が途中にあります。作風がジブリ風というか、いつもと違うというか、独特な立ち位置です。僕も初見の時は、宮崎駿監督の「シュナの旅」が何となく思い出されて、オマージュかな?、と違和感を感じました。好き嫌いが分かれる作品みたいですね)

そして満を持しての新作、『天気の子』

描き込まれた風景は、登場人物と観客(私)の心情を映し出し、完成する新海作品の美しさの真骨頂です。

上映中につき、ネタバレはしません。

(が、新海作品特有のlinkageが憎い。スイカのシーンで泣きそうになりましたよ。そしてスタッフロールで確定した瞬間、涙が溢れて、彼女が立花か確認したかったのに見過ごしてしまいました。なんとかもう一度観に行かなきゃ)

新海誠的黙示録であり、普遍的な物語なのだと思いました。

優しい話。

まだ観てない方は、是非劇場へ。